メーデー救援会
自分の直接・間接の関係者から逮捕者が出るってのは、かなりきついものがある。ちょっと違っていれば、自分が当事者だったと思うと、はらはらものである。もしかりに、逮捕覚悟の危険な行動をした上で、逮捕されたっていうのなら、納得も行くだろうが、何もしないうちにいきなり逮捕はないだろうと思うのである。「共謀罪」ができるまでもなく、すでに恣意的な逮捕が日常化しているのではないか?ぜひとも、抗議に加わってください。
5.11の抗議行動の案内
私は仕事の都合というか、遠すぎていけませんが、行けそうな方は是非!
カンパも送りたいんですが、なにぶん、貧乏なもんで・・・給料日を待て!
書きたい方向のベクトルが3つあります。ひとつは、本工労働者を中心に据えた運動をやめること。次に、党派利害の垣根をくずすこと。最後に、なぜに私があちこちに肩入れして熱くなっているのかということ。前の2つは、少々時間がないとまとまったことが書けないので、3つ目だけ書きます。
運動を離れて、約20年が経過していた私が、何かをしなければならない衝動にかられたのは、イラク戦争の開始と日本の自衛隊派遣のときであった。私の中の80年代的感性では、こういう場面では、ロケット弾が炸裂しなければいけない場面であった。日比谷野音に入りきれない人が公園内を埋め尽くしていなければいけないはずだった。82年5月20日に参加した代々木公園100万人集会や83年のレーガン来日阻止闘争の竹ざお戦が思い出された。テレビを見ていてもいっこうにニュースは流れなかった。コイズミとイシバのバカ答弁だけが流れていた。もちろん、国連の了解があれば派遣してもいいんだと言わんばかりの民主党などは問題外である。翼賛マスコミも問題外ならば、勝手に「戦時」気分になっているアホウどもはさらに問題外である。
「戦時」気分と私が定義しているのは、こんな流れである。非常にたいへんなときなのであるから、一致団結してやらねばならないのだ。やらないヤツは悪いヤツだ、いや、むしろ敵だ。みたいな感覚である。これはたいへんこわい感性である。なぜにそう思うかと言うと、私自身がこういう感性を他人に押しつけて、運動を維持してきたという経験があるからだ。そして、このことにも自らの体験で気がついている。こういう感性を他人に押しつけてられてしまったヤツは、自分が「正義」だと思っているので、まったくもって、たちが悪い。いいことをしていると信じてしまうのだ。このたちの悪さが拡散していくとどうにもならない。「戦時」気分が蔓延してしまう。もちろん、計算づくで、他人を動かす方便で使っているヤツは、事態が悪い方向(険悪な方向,人と人がいがみ合う方向、すなわち、事態が解決されない方向)に向かうかもしれないことを知っていてやっているわけだから、もっともたちが悪い。ちなみに私はというと・・・押しつけられてしまったヤツともっともたちが悪い部類のヤツの間を・・・そうだなぁ・・・1:3に内部した点くらいであったと思う(^^;
「戦時」気分になっているアホウどもに気分を害したのは、一回目の日本人人質事件のときであった。ここはふたたび、反対側のアホウの一人になって、アンチテーゼをたたきつけねばならないと思ったのだ。そうこうしているうちに、二回目の日本人人質事件&二回目のファルージャ攻撃。一回目よりは、「戦時」気分のアホウどもは減ったように感じたが、あいかわらず、アホウどもは多かった。失業を機に失うものがない立場になった私は、2004年10月より、ネット情宣に参加するようになった。2004年11月、ついにデモ隊列に復帰。実に約20年ぶりの現場復帰を果たしたのいであった。
戦線復帰を果たして、状況を知るにつれ、最初の段落で書いた「テレビを見ていてもいっこうにニュースは流れなかった。」という認識はまちがいであったことに気がついた。
WPNなんていう超党派団体(?)ができたりして、万単位の抗議行動を展開してくれていた。そうした中で、WPNのデモ(彼らはデモとは呼ばないが)で逮捕者が出た。2004年7月であった。これがまた、「何もしないうちに逮捕」なのである。(
レイバーネットの記事)しかし、事態はこれだけではない。2003年4月の杉並反戦落書き弾圧(
関係者のブログ)があり、2004年2月には、立川反戦ビラ入れ弾圧(
救援会のページ)があり、流れで、WPNの逮捕もあるのだと思う。2005年に入ると、私的重大関心事件、管制塔被告に1億円請求(
カンパ運動ブログ)があり、8.15の靖国抗議行動で逮捕者(
救援会のブログ)が出て、
早稲田大学ビラ入れ弾圧(12月),
法政大学無差別逮捕(2006年3月)と続いてきた。まさにその延長に今回の件がある。
コイズミは登場直後から、痛みを伴う改革であると口にしてきた。痛みとは何か?痛みすなわち、生活苦である。痛みを分かち合う理由に何を挙げたか?「改革なくして成長なし」である。成長が必要な理由は何も述べられていない。改革しなければ日本が倒産してしまうような言い方をする。この手口こそが、「戦時」気分を煽る手口に他ならない。あっさり騙されたアホウども、よく聞くがよい。この5年間で、コイズミはどれほど借金を増やしたのか?アホウどもよ、早く「戦時」気分を捨てろ。特に、先の衆議院選挙で、ふだんは行かないくせに今回だけは選挙に行って、「コイズミさんを応援しなきゃ!」と思ったアホウどもは少しは考えろ!お前らが勝手に「戦時」気分になっていてどうすんだよ?本当にアホウどもだぜ(アホウどもは、実はまじめで、いいヤツが多いので、私は本当は敵にしたくないんだけどね(^^;;;)
こうした「もっともたちが悪い」連中とやりあうために、あえて、かつての悪の発想@「戦時」気分を演出することを、私はなんとも思わない。それは「悪」なのだと思うが、あえて、やっていいと思う。負けるぐらいなら、こっちの方が「悪」が少ないなどと、まじめに思うのである。私のこうした特殊感性とは別に、真摯にやってこられる方も多いのだ。
イラク反戦を通じて、昔々の人が現役復帰した姿を多数見た。管制塔カンパ闘争で、たくさんの期間限定現役復帰者を見た。様々にリンクし、旧来の枠を超える姿も見た。私もそのひとりでありたいと思う。立川テント村の被弾圧者は、私が10代のころ、いっしょにデモをした仲間であった。管制塔占拠に関わった人達は、私の出身寮の関係者が並ぶ。そうした中で、今も活動を続ける多くの人がいることを知る。当然、戦線復帰派の、「元**」も多い。さらに加えて、「これはどう考えても、変だ」と仲間に加わる若手も多い。
おそらく、コイズミはじめ、政権中枢やら公安警察はあせっているのだろう。小さい芽でもつぶしたいと。しかし、逆効果だ。あなたたちは、平穏な生活に眠ったフリをしようと思っていた多くの人を起こしてしまった。私自身もすっかり起きてしまったよ?私を起こしてくれたすべての人に感謝します。そして、今度こそは、何かしらの形で結果を出したいと考える。だから、私は、私を揺り起こしてくれたすべての人の闘いに肩入れし、自らも他人が肩入れしたくなるようなものを準備しようと思うのです。負けてたまるか!(^^)